シンガポールでの就職活動では、履歴書(CV)と同じくらいカバーレターが重要です。ただの自己紹介ではなく、「なぜこの仕事に応募したのか」「なぜ自分がマッチするのか」を伝える大切な一枚です。
特に金融・IT・教育・マーケティングなど、競争が激しい業界では、しっかり作り込まれたカバーレターが面接につながる可能性を高めます。
✍この記事で紹介する内容
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シンガポールで評価されるカバーレターとは?
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基本の構成と書き方
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よくあるNGポイント
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成功に近づく5つのコツ
📝 カバーレターとは?なぜ必要?
カバーレターは、自分を簡潔に紹介し、なぜこの仕事に興味があるか、どう会社に貢献できるかを伝える文書です。
シンガポールでは、特に中堅以上のポジションでは、応募企業に合わせたカスタマイズされたカバーレターを求められることが多く、応募者の「本気度」や「事前のリサーチ」が試されます。
📌 基本の構成:シンガポール向けカバーレターの書き方
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宛名・冒頭の挨拶 可能であれば、担当者の名前を調べて、
Dear [担当者名],
なければ、
Dear Hiring Manager,
「To whom it may concern」は使わないほうが無難です。
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導入:応募の動機を伝える
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応募ポジション名
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求人を見た媒体
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自分の強みや特徴を簡単に伝える
✅ 例:
JobStreetで拝見したABC社のマーケティングエグゼクティブのポジションに応募させていただきます。テック業界で3年以上、コンテンツ戦略をリードしてきた経験があり、御社の成長に貢献できることを楽しみにしています。
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本文:自分がなぜ適任なのかを示す
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実績や経験を簡潔にアピール
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求人内容に合ったスキルを紹介
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企業理解を示す
✅ 例:
前職のXYZ Techでは、3ヶ月でリード数を42%増加させたデジタルキャンペーンを主導しました。パフォーマンスマーケティングやデータ分析の経験は、貴社の成長戦略にも役立てると確信しています。
異業種からの転職であれば、なぜその業界に興味を持ったか、どんなスキルが活かせるかを述べましょう。
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締め:前向きな結び
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適任であることの再確認
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面接への意欲
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感謝の気持ち
✅ 例:
これまでの経験を活かし、ABC社のマーケティング施策に貢献できればと考えております。ご検討いただきありがとうございます。お会いしてお話しできることを楽しみにしております。
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署名
Sincerely,
[あなたの名前]
✅ 成功のための5つのポイント
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応募先ごとに内容を変える
同じ内容をコピペするのはNG。企業名や求人内容に合った表現に変更を。 -
丁寧かつフレンドリーに
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スラングや絵文字は使わない
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謙虚かつ自信のあるトーンで
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ソフトスキルもアピール 多文化環境、チームワーク、適応力など、特に外資系企業では評価されます。
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ローカル経験があれば必ず書く
シンガポールでの就学・就業・ボランティア経験などは好印象です。 -
誤字脱字はゼロに
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文法チェックは必須
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フォントは統一(Arialなど)
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PDF形式で送るのが基本
❌ よくある失敗例
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長すぎる
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内容がぼんやりしている
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履歴書の繰り返し
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熱意が伝わらない
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テンプレっぽい表現ばかり
📎 サンプル(抜粋) Dear Hiring Manager,
XYZロジスティクスのプロジェクトコーディネーター職に応募させていただきます。東南アジアの地域チームとの連携を含む2年間の業務経験があり、プロジェクトの効率的な運営に貢献できると考えております。
PSBアカデミーでプロジェクトマネジメントのディプロマを取得しており、シンガポールの業務フローや書類作成にも精通しています。
Sincerely,
[名前]
🔚 最後に 丁寧に、誠実に、自分らしさを大切にして書いたカバーレターは、面接への第一歩になります。内容をしっかりカスタマイズして、「なぜこの会社に応募したのか」を伝えることが、成功のカギです。